「美桜」 突然、名前を呼ばれた。 もちろん目の前にいる三輪さんに。 美桜ちゃんじゃなくて、美桜って。 オレンジジュースの氷がカランと音を立てた。 それが合図になってあたしは現実に戻されるんじゃないかって思った。 夢をみているような・・ それくらい甘い響きがあった。 「美桜・・」 また、呼ぶ声が あたしを呼ぶ声が聞こえた。 耳よりも先に心が三輪さんの声を感じてしまう。