「美桜?」



すっかり大志の存在を忘れていたあたし。


「ごめんっ大志!
ちょっと急用できたの、先行くね!!」


顔の前で手を合わせて謝り、大志の返事も聞かず走り出した。



「ちょ、美桜?!」




だって、やっとかかってきた電話で会えることになるなんて、

それに三輪さんから≪会えない?≫って言ってくれたんだよ、

断れるわけないじゃん・・・

なんでって?


自分の気持ちに疑問を投げかけてみる。



ホントは答えはもうこの時に出ていたのかも知れない。


でもね、何かが違う。
私だって誰か好きになったことがある。

「好き」とはまた違う感情が心を支配する。


戸惑いもあるけど
それでも今は三輪さんに会える事が大切だった。