「そーいえば美桜ちゃん、最近三輪さんとはどーなの?」

「どーって言われても」


土日のバイトは忙しくて、やっとお客さんが減ってきていた。
オーナーは意味深な笑みを浮かべて聞いた。



「オーナーは年上の男の人に憧れたことありますか?」

「そりゃーもちろん、あるわよ。若い頃はねー」



懐かしそうに笑って

「憧れと恋は違うものなのよ、美桜ちゃん」

と言った。



あたしはよく分からなくて首を傾けた。



「若い頃はね、不倫だってしたわ」

「えぇー」

と驚いて見せたけど、納得できる気がした。