「お父さん?」 部屋を覗くと酔いつぶれたお父さんが熟睡していた。 お父さんが好きなクイズ番組、最近は見ることなんてなかったのに。 静かな部屋に司会者のテンションの高い声が耳障りに思えた。 無意識に笑顔でお父さんを呼んでいる自分が恥ずかしくなった。 机にはまだ少し残っているお酒。 氷はもう溶けかけている。 そして「お母さん」の写真。 たぶん「お母さん」と一緒に飲んでたんだろうな・・。 あたしの知らない「お母さん」が微笑んでいた。