あたしはこのバイトが大好きだった。
大志やオーナーといろんな話をして笑って・・
くだらない話でも笑いあって
一緒に笑いあうって心の中があったかくなるんだ。
同じ時間を共有していることが嬉しくて。
たぶんそういう場所の一番って『家族』なんだと思う。
でもあたしにはここが一番落ち着く場所で、心から笑えるんだ。
バイトも終わって家に帰ると、珍しく家の明かりが点いていた。
その明かりにあたしの足は早足になる。
「ただいまー
お父さん帰ってるの?」
お父さんがこんな時間に帰っているなんて、ほとんどない。
朝はあたしより早いし、夜はあたしが眠る頃に帰ってくる。
まるであたしを避けるように。


