「ど、どうしたの?」 「予備校の裏に、紳士な男前の花屋ができてるの!」 「何それ?」 「ホント紳士な男前なの! 花屋してるのが不思議なくらい。 女子はみんな癒されに行ってるよ」 「どれど〜れ♪ それは確認しなくちゃね」 あたしはそう言って鞄に参考書を入れ、帰る支度を始めた。