「・・・・だぁぁ!!
もう意味わかんねー」


大志は参考書を乱暴に閉じた。



「ははっ、受験生だもん。
参考書と友達にならないと」


そう言うあたしもそっと参考書を閉じる。






あたし達は高校3年生、受験の季節を迎えていた。



学校を終えて、放課後もここ予備校で勉強中。






大志とは・・まぁ相変わらずで仲のイイ友達かな。





でも最近の大志は

「やっぱさ、息抜きも必要じゃん?

美桜、明日デートしよっか♪」

ちょっと積極的。




ドキドキを隠しながら

「次の日テストでしょ!
ダッメ〜」

とあたしが答える。