「オーナーの言った通りだったよ」

「何が?」

「薔薇男の正体」


それでも大志は分からないという顔をした。




昨日の出来事を大志に簡単に説明をした。






「ほらっ
それホストじゃん」


勝ち誇ったように言った。



「うーん、でもそんな風には見えなかったな。

仕事ができるっていうか、やり手みたいな・・」

「でも薔薇の花束が似合ってたんだろ?」

「うん・・確かに」

「やっぱホストじゃん」


大志の頭の中では薔薇が似合う男はホストだっていう方程式があるみたい。


あたしもそう思っていたけど。




「大志には似合わないよね、薔薇なんて」

「だろー
ってオマエに言われたくね―よ」

「はははっ」