気持ちのいい天気が続いていた。
ポカポカ陽気に眠気を誘われながら学校までの道のりを歩いていると
「おいっ バカ面」
後ろから声がして振り返ると、いたずら顔の大志が立っていた。
「おはよー
大志も眠そうだね」
バカ面って言葉に腹を立てたものの、ポカポカ陽気が穏やかにしてくれた。
「昨日バイト、マジ忙しくてさオーナーも俺相手だとコキ使うから。
美桜、昨日シフト入ってなくて正解だね」
大志のあくびがまたあたしを眠気へと誘う。
昨日か・・
昨日会った薔薇男さんのことが気になっていた。
だってあんな爽やかな笑顔残されたんだもん。
整った顔立ちだけど笑うと口元にえくぼが見える。
自分より年上の人をかわいい、なんて思ってしまった。


