「ふふっ、せまーい!!」 狭いベットで一緒に寄り添いあいながら 俺の横で菜花が笑う。 文句を言いながらも俺の腕にいる菜花は幸せそうだった。 さっきの不安そうな顔は消えていた。 「ねぇ、勇人?」 「ん?」 「あたしの好きなおとぎ話聞いてくれる?」 「あぁ、いいよ」 菜花は子守唄を歌うようにゆっくり話し始めた。