菜花は日に日に健康的な黒肌は白くなり、体も徐々に痩せていった。


抱きしめれば消えてしまいそうで・・・

でも笑顔は絶えなかった。





「そろそろ面会終了だな。
もう帰るよ」

「い、いや!勇人、お願い!!行かないで・・・

そばにいて?」


不安そうに俺を見上げる菜花。


だぶんこれが初めての菜花のワガママだった。



いや、俺が我慢させていたんだと思う。



今にも溢れそうな涙がキラッと光って見せた。