なんて、親父だ!


人を見下すような威圧感、
凍った目。


あの目は自分以外、誰も信用していない。



息子の俺でさえ敵と認識すれば、執拗に追い込んでくるだろう。


同じ血が流れていると思うと、吐き気がする。



・・だけど、
俺は・・

俺はどうなんだ?



菜花のことを本当に大切に思っているのか?



俺もまた菜花を暗い寂しい世界へ追いつめている。