菜花が鼻血を流し倒れていた。



耳元で必死に名前を叫ぶけど、目は閉じたまま。

小さな肩を抱いて、思わず力強く手を握る。



「菜花っ!!」







頭の中が真っ白になって気がついた時には、病院にいた。



菜花は目を覚まし、すっかり元気になっていた。


「ビックリしたよ」

「ふふっ、

慌てた勇人の姿見たかったな」


ほらっいつもの菜花だ。

不安になることなんて何一つない。



「無事でよかったよ」


照れ隠しに咳払いをして言った。