その瞬間、女子高生は薔薇を大事そうに抱え大雨の中を走り出した。



「・・っ、おい!」



思わず声をかけようとした俺の声は雨に消された。

必死に後ろ姿を追うが激しい雨が視界を邪魔する。

雨が目に入り、瞬きをした。

もう女子高生の姿を捉えることはできなかった。










たぶん、
この時にはもう恋が始まっていた、のかも知れない。