「奥さんのこと大事にしてあげてね、なーんて

あたしが言える立場じゃないけど」

小さく舌を出して笑って見せた。

「あぁ、ありがとう」

三輪さんも頷きながら笑ってくれた。



最後のあたしの姿は笑顔で残ってるといいな。


「じゃぁ・・・」

「じゃあ」



『またね』は付けなかった。


三輪さんの方が先に背を向けた。





ゆっくりと歩き出す後ろ姿

やっぱりカッコイイな・・・





大人の男の哀愁みたいなものがあってさ、あたしが憧れる、

ううん、

愛するに決まってるじゃん。


知らないうちに涙が頬を流れていた。

昨日あんなに泣いたのに・
・・
あぁそうか 涙は愛なんだね。

今はまだ三輪さんを思って愛を流すんだ。