その日、あたしは三輪さんを呼び出した。
会うとなんだか照れくさかった。
まっすぐ三輪さんを見ることができない。
「あたしのワガママに付き合わせて、ごめんなさい」
視線をそらすあたしに三輪さんはゆっくり首を振った。
瞬きをしてゆっくりと視線を動かす。
三輪さんと目があう。
そんなことでも、まだ嬉しかった。
初めて三輪さんとゆっくり話をしたカフェ。
今日は人も少なくて、窓側の景色がキレイな場所に座っていた。
すれ違う人達、
点滅の信号、
誘惑を誘うように輝くネオン・・
今はまだ三輪さんと二人っきりの世界だけど、
これが終わればあたしもあの世界に中に紛れていく。
三輪さんのいない世界。


