「そうね、
そうあって欲しいっていう私の願望もあるけど・・
可能性はあるわけじゃない?」
オーナーはあたしにウィンクしてみせた。
大志は殴られた頭を撫でながら
「俺はぜってぇーホストだと思う」
と力強く頷いた。
「ったく アンタは夢のない男だね!」
大志とオーナーはいとこ同士で、いつもこうやって言い合いをしてるけど
本当の姉と弟みたいで羨ましい。
自給のいいバイトを探していたあたしは同じ高校の同級生である大志に紹介してもらい、働かせてもらっている。
バイト代は薔薇を買うと消えていった。
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