「キールーアーくぅん♡」
こ、この声は……!?
かな!!
「あ、かなちゃん!」
ゴンは笑顔でかなの方を向いた。
「あ、ゴン君だぁ♪
…2人とも何を話してたの?」
こいつ…俺らが何を話してたか知っててこんな事聞いてるんだな…。
「キルアがね、かなちゃんの事す「おい、 ゴン!」
俺はとっさにゴンの口を抑えた。
かなに『キルアがかなの事好きだって!』って言ったらかなは絶対…
『あたしもー♡』とか言って俺に抱きついてくる…
それだけは絶対に避けたい。
「んー!!」
ゴンがバタバタと動いていた。
「キ、キルア君ゴン君が可哀想だよ!!」
あっ……
そういえばそうだ。
俺はパッと手を離した。
「はぁー…はぁー…
キルアなにするのさ!!」
「それはゴンが『キルアってかなの事好きなんだって♪』とか言おうとしただろ!?」
……あ。
俺、なんでかながいるのにこんな事言ったんだろ。
嫌な予感が……
「嘘ッ!? キルア君かなの事好きなの!?
きゃー/// 両想いじゃん!♡」
かなはそう言うと、俺に抱きついてきた。
「ちょっ…かな離せ!」
「無理〜だって…かなとキルアは恋人同士、だもんね?」
俺たちいつから恋人同士になったんだよ。
まず、俺はかなの事好きじゃねぇし。
俺が好きなのは……
りおんだ。


