「浅野くん、あのゲーム知ってるの!?」
「うん、知ってるけど。で、お前がそれを好きなのも一年の時から知ってた。よくあいつ、尾川と話してたよな」
「ええ!?見てたなら話しかけてくれれば良かったのに…」
休憩時間。
結沙は教室で薫や星菜、彰翔たちと過ごすことが日常となっていた。
そして今日もいつもの皆で話していたところ、結沙の好きなアクション系ゲームの話題になったのだ。
(まさか…まさか浅野くんがこのゲームについて知っていたなんて!?それに、私が好きだってことも知ってたみたいで…。尾川さん――友歌と話していたのも見てたのね…)
私のことなんか全然見てくれていないと思っていた、と結沙は心の中で呟く。
「それに、坂橋くんも知ってたのね…」
「ん?まあね。友達ん家でやったことあるし」
「あたしは知らなかったな。名前は聞いたことがある程度」
「星菜の反応がたぶん普通だと思う。そもそもゲームなんてこの年でやる人少ないし、ましてや女子がアクション系ゲームなんてね…」
結沙がふぅと息を吐くと同時に、チャイムが鳴った。
結沙は体を前に向け、教材を机の上に出す。
その時、薫が呟いた。
「あ、俺教材後ろだわ」
「また?いい加減ちゃんとすればいいのに…」
「別にいいだろ、俺の勝手なんだし」
薫はそう言うと立ち上がり、ロッカーに教材を取りに行った。
「うん、知ってるけど。で、お前がそれを好きなのも一年の時から知ってた。よくあいつ、尾川と話してたよな」
「ええ!?見てたなら話しかけてくれれば良かったのに…」
休憩時間。
結沙は教室で薫や星菜、彰翔たちと過ごすことが日常となっていた。
そして今日もいつもの皆で話していたところ、結沙の好きなアクション系ゲームの話題になったのだ。
(まさか…まさか浅野くんがこのゲームについて知っていたなんて!?それに、私が好きだってことも知ってたみたいで…。尾川さん――友歌と話していたのも見てたのね…)
私のことなんか全然見てくれていないと思っていた、と結沙は心の中で呟く。
「それに、坂橋くんも知ってたのね…」
「ん?まあね。友達ん家でやったことあるし」
「あたしは知らなかったな。名前は聞いたことがある程度」
「星菜の反応がたぶん普通だと思う。そもそもゲームなんてこの年でやる人少ないし、ましてや女子がアクション系ゲームなんてね…」
結沙がふぅと息を吐くと同時に、チャイムが鳴った。
結沙は体を前に向け、教材を机の上に出す。
その時、薫が呟いた。
「あ、俺教材後ろだわ」
「また?いい加減ちゃんとすればいいのに…」
「別にいいだろ、俺の勝手なんだし」
薫はそう言うと立ち上がり、ロッカーに教材を取りに行った。
