その日の夜、結沙はある決心をしていた。


(明日は、また浅野くんを遊びに誘う!そして、出来れば今回は二人きりで!)


そして、ぐっと手を握る。


(浅野くんのことは、やっぱり好き…な気がするし、それに何より行動しないってのは良くない。結果がどうであれ、行動することが大切なんだ)


「すべては…明日」


わずかに声を震わせながら、結沙は決意込め呟いた。







そして、翌日がやってきた。


授業中、結沙は隣の薫をチラチラと見ながら、頭の中でグルグルと考えていた。


(ああどうしよう、タイミングがつかめないし…。ま、まぁ、もしダメでも明日があるよね)


結沙は、さっそく昨日の決意が崩れかけていた。


だが、神様は結沙を見放さなかった。