結沙たちはゲームを一回し終えた。


すると、薫が尋ねる。


「で?どうするの?」


「だから、プリクラ撮ろっ!」


結沙が笑ってそう言うと、薫はプリクラがあるコーナーに向かって歩き出した。


(浅野くんってなんだかんだ言いながら、人の意見って尊重してくれるんだよね…)


結沙は心の中で頷きながら、友歌と一緒に後を追った。









結沙はドキドキしながらプリクラのカメラの前に立った。


一番身長の低い結沙を真ん中にし、両端に薫と友歌が立つ。


ピースをしている薫の満面の笑みを見て、結沙の心臓はまた跳ねた。


結沙は、自分の感情の変化に気付き始めていた。


(私…もしかして…ううん、きっと……


浅野くんのことが、好きなんだ)