屋上のキミと





そう言いながら電車に乗る奏が照れててちょっと可愛く感じた。


私も続いて電車に乗る。


「奏よりはバカじゃないけど。」


「うるせー。」


私達が通う学校はここから4駅離れている。


だから15分、20分ぐらいかかるんだよね〜。



「なぁ…。」

奏が少し控えめの声量で私に声をかける。

「ん?」

「もしも……」


「もしも……何?」







「………。

やっぱなんでもねぇ!」


「はい!?
気になんじゃん!言ってよ!」


「言わねーもんね。

それより晴さ、学校で猫被んのやめろよ〜。
女子ぶってるの見ると、めっちゃ笑えっから!」


「やだね!

猫被んないとやってけないの〜。」


「別にいいけど、いつかみんなにバレんぞ?」


「バレたらバレたでいいし。何とかなるっしょ。」