屋上のキミと





「……は?」


何で?


「お。おはよー!晴!
来んのおせーよ。」


「奏……何でいるわけ?」


私の家の前にいたのは幼なじみの篠原 奏(しのはら かなた)。
マイペースでバカみたいに明るくてポジティブ。
まぁ、頭も……バカなんだけど…。
そこそこモテる。
身長は私とあんまり変わらない。私が165ぐらいだから奏は170ぐらいかな?

そして、奏は私の本当の性格を高校で唯一知ってる。


「何でって……
何でだろうな(笑)

ま、迎えに来たってことだ!」


………。

キラキラ笑顔に苦笑いしか出来ない私をどうにかしてください…。


「晴!俺に見とれてねぇで早く行こーぜ!
電車。間に合わねーぞ!」


………。

見とれてはない!


って!

電車〜!
忘れてた〜!

「奏!急ぐよ!」


そう言った瞬間に走り出す。
元陸上部だったから脚力には自信があるんだよね〜♪

「ちょっ!晴!
おまっ速いんだからちょっと待て!」


「待てねーよ!
後5分で電車の時間なんだよ!」