「はいはい。わかってますよ。
ってかそれ毎日言ってない?」
「俺は晴のことが心配なんだよ!お前案外抜けてるしな〜」
「はい!?兄貴よりはしっかりしてると思いますけど〜?」
「晴〜!
お前むかつくこと言う!」
「どーも誉め言葉ありがとうございま〜す♪」
「は〜る〜!」
兄貴との言い合いをしていると、呑気な声が聞こえた。
「なんだなんだ〜?
騒がしいな〜。
朝っぱらから兄弟げんかか〜?」
「あ、お父さん。
準備終わったの?」
「おー晴〜。おはよう〜
だいたい終わったよ。」
この人が私と兄貴の父親。鮎川 陽(あゆかわ よう)。40〜45歳ぐらいだったはず……
性格は半端ないマイペースで、ド天然並みに抜けている。
