屋上のキミと





「篠原くん?

起きて?」



先生が裏のありそうな優しい笑顔で奏に言う。



奏はまだ起きない。



「篠原奏く〜ん?
起きて〜。」


まるで小学生に話しかけてるみたい(笑)


先生の顔から笑顔が消え始める。



それでも起きない。


はぁ……。
いつまでに寝てんだ、このバカは……。



そして先生が息をはき、完全に笑顔を消した。



あー。

ヤバそう……。




奏も危険を察知したのか、目を開ける。



そして先生を見て目を見開く。