「〜〜、っ、」 よくない、ここ、下駄箱。 「リキ君、公共の場っていうのは、」 リキ君のすごいところは、 私が喋っている時に、いとも簡単にキスしてしまうところだ。 「リキくん、〜、は、」 リキ君の真っ黒のさらさらしたかみが、おでこにあたる。 リキ君の色気に勝てなくて、ぎゅっと目を閉じる。 結局唇が離れたのは、かなりの生徒がこちらを見ている時。 「しぃ、帰ろうか。」 そんな中、平然と私の手をとって笑う彼を、ある意味尊敬する。