「いや、お礼なら王子に言ってよ。王子は未来さんの命の恩人になってるから」 一瞬未来ちゃんと目が合った。 「・・・ありがとう・・・。」 小さな声でそう言った。 「どういたしまして」 「ところで未来ちゃん?」 「え?」 「知恵の木の天辺の神秘の花のことを知っていたの?」 「うん。参考書で見つけて・・・」 「ちょっと詳しく聞かせて貰っても良い?」