「心配かけちまったなら、お詫びにどっか連れて行ってやるよ。」


「天国以外でね。」


私は即ツッコんだ。
すると月夜は笑い、
“それは後日だな”と言った。


「じゃあ、遊園地でも行こうぜ。」


「こんな時間に遊園地なんてやってないよ?」


時刻はもう夜の10時。
遅くまでやっている遊園地でももう終わる時間だ。


「俺様を誰だと思ってんだ。」


「わがままな奴。」


「おい。
ちげーだろ!」


「ていう冗談は置いといて、死神って言いたいんでしょ?」


「よくわかってんじゃねぇか。」


月夜はニヤッと笑うと、いきなり私と月夜の身体が宙に浮いた。


「え、え…!?
何で浮いて……」


「俺様の力だ。」


さあ、行くぞ。
月夜がそう言い、私たちは空を飛びながら、近くの遊園地へ向かうのだった。