「ただいま」


佑斗の家を逃げるように後にすると、真っ直ぐ家に帰ってきた。


「おかえり。」


いつもなら、月夜と少し話してから着替えるのだが、今日は月夜と話をする気分ではなかった。


私は着替えを手にし、何も言わないまま、部屋を出ようとした。