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「おじゃましまーす…。」


「どうぞ。」


…他の案が浮かばず、結局佑斗の家で話し合うことになった。


…このことが学校の女子にバレたら、睨みつけられるどころの騒ぎじゃないよな……。


そんなことを思いつつ、内心ではかなり喜んでいる私がいた。


「ここ、俺の部屋だから、テキトーに座ってて。」


佑斗は組み立て式の机を組み立てながらそう言った。


…うわ…。
佑斗の部屋はモノクロカラーが中心のすごくきれいな部屋だった。


「今、飲み物と菓子持ってくるな。」


「あ、お構いなく。」


「いや、なんか持っていかないと母ちゃんに怒られるからさ。座って待ってて。」


「わかった。
ありがとう。」


佑斗が部屋から出て行くと、急に落ち着かない気持ちになった。


男の子の部屋って初めて入ったけれど、正直、男の人の部屋は汚いイメージがあった。…特に月夜とか。


まあ、佑斗はしっかりしてるし、ちゃんときれいにしてそうだけれど。


私は佑斗が用意してくれた組み立て式の机のそばに腰掛け、佑斗が戻って来るのを待った。