「……い。」


「……え?」


「……私、死にたくないよ!!!」
「月夜さんが死神なのは認める。…でも私は死にたくない。」


「死にたくなくても、お前は1ヶ月後、死ぬ運命。…それは決まっていることだ。俺はお前を連れて逝く。」


なぜいきなり死を突きつけられたのか。
私はこんなにも元気で悩んでることなんて何もない。
身体のどこかが悪いわけでもない。
むしろ健康体なくらいだ。


「…私、納得できないよ。
まだ17年しか生きてない。
それに…」


“恋がしたい”
年頃の女の子なら誰もが抱く感情だ。


恋に奥手な私は、好きな人は出来ても告白できずにいた。
そして今、私には好きな人がいるのに…。
それも叶わないで終わるなんて、イヤだ。