「…ちょっと月夜!!
ふざけないでよ!!!」


「…別にふざけてなんかねぇよ?」
「俺、言ったよな?1ヶ月で、お前を落としてやるって。
でもそれを果たすには、アイツ…佑斗は俺にとって、邪魔な存在。」


…それってつまり…


「あれを見られたのは、月夜にとっては好都合だったってこと?」


「ま、簡単に言えばな。」


…そんな…。
コイツは端から、私の恋を応援する気なんてないんだ。
本気で私を落とそうとしているんだ。


私の視界には月夜の美しい顔。
そしてその奥に見慣れた天井。


どうしてこんなサイテーな奴が現れたのか。
私は普通でよかったのに。


でも私は決めた。
前に進むって。


たとえ、月夜に邪魔されても。
私は真っ直ぐ月夜を見つめた。