「月夜。
私、あなたと出会えて本当によかった。
…死ぬのが怖くないと言ったら嘘になるけど、それでも月夜なら私のすべてを任せられる。」


「夢希…」


「大好き。」


私は泣きながらそっと目を閉じた。
絶対に無理だと思ってた。
月夜と両思いになれた。


それだけで十分、最期の願い以上のことができた。


みんな、幸せに過ごしてください。


私は、月夜の手を取ると、月夜の奥の光に向かって、歩き出した───……