いつも通り、違うことと言えば千佳ちゃんがいること。
これから、何が起きるのか。


死ぬ日が分からないのも怖いけれど、分かるのはもっと怖い。
でもまだ何も変なことは起こっていない。


まだ朝だからだろうか。


「でさ、ほんとにそれが……っ」


楽しく会話をしていた、絵里がいきなり静かになった。
しかも言葉を紡いでいた途中に。


「…っく…」


「ちょ、絵里?どうしたの!?」


「なんか…胸がくるし…っ」


「なんで…どうしたの絵里?」


なんで?
死ぬのは私のはずなのに、絵里がこんなに苦しそうに……っ


「千佳ちゃん…!
お願い、救急車呼んで…っ」


「…大丈夫よ。」


私の焦りに、なぜか千佳ちゃんは冷静だった。


「でも、絵里が…っ」


「大丈夫、死にはしない。
だって私が死なない程度に調合したのだから。」



……え?
今…なんて?


千佳ちゃんが、絵里をこうさせた…の?