…時が止まるとは、まさにこのことを指すのだろう。
私の思考回路がすべて止まったように、動けなくなった。


佑斗の言葉に、周りの女子のざわめきが聞こえた。
でも今は、そんなこともわからないくらい、パニックだった。


「いきなりごめん。
なんか今の岩本見てると…儚くて、消えてしまいそうで…今伝えなきゃって思ったんだ。」


「…あ…の…。」


私は何を迷っているのだろう。
丹誠込めて作ったチョコケーキだって、文化祭後に渡すために、学校の冷蔵庫に忍ばせてある。
私が迷うことなんて…何もないはずなのに…嬉しいはずなのに…








なんで…答えられないの?