私の気持ちを月夜に伝えると月夜は盛大に笑い出した。


「…な、なんで笑うの?」


月夜は気が済むまで笑い転がると、目元の涙を指で拭い、私の方に向き直った。


「お前、気に入ったわ。
これは楽しめそうだ。」


「た、楽しむってどういう意味よ!!」


「…俺がお前を落としてやるよ。
この1ヶ月でさ。」


な、なんか…。
月夜の闘争心に火をつけてしまった。


…そんな気がした。




“1ヶ月後の死”
これは変えることのできない運命。
そして私を連れて逝く死神に火をつけてしまった私。
私の最期の願いが叶うのか…これから1ヶ月前途多難な日々が待ち受けているに違いない。