「嘘つけ……。
そんなの、月夜じゃない……!」


「嘘じゃない。
だからこれでさよならだ。」


そんなの……イヤだ。
せめて…


「せめて明日の文化祭には来てほしい。」


それが最後の私の願い。


「文化祭が終わったら、月夜の好きにしてくれればいいから。」


「…わかった。」


月夜は承諾してくれた。


何があったのかは知らない。
私が何かしたとは思えない。


でも私には、止める力なんてなくて。


「最高の文化祭を送るから。」


そう、微笑みながら言うしかなかった。