出会った頃に知らされた事の数は少なかった。
巫女姿のまんまルートをくぐり魔界に連れて行かれ、一息つく間もなく吸血鬼に血を吸われよくわからない契約をされた。
何故奏斗を嫌うと消えてしまうかも、血を吸われないといけない理由もあやふやのままだ。
さっきもヘルメンに首筋を吸われたが、出会った頃に契約と言われたのが気になっていた。
きっとあの時に外れない鎖をつけられたのと同じ事だったんだろう。
「お前…名前は?」
「音色だけどさ…この体制なに!?!?」
「音色か、いいから寝てろ」
いつも同じソファーに押し倒され、身動きできなくなる。
この日契約されてからずっと。
「んっ…痛っい…」
「そのうち快楽になるさ。音色の病み付きになっ」
牙が刺さった首筋からは血が流れ出た。
痛さに音色は涙目になった。
快楽になんて…そんな筈ない。
最初は吸血鬼には見えなかったが、ただの血が好きで猫に見える吸血鬼だった。
「これで契約完了」
頭がふわふわする。
まるで空を飛んでいるようだ…。
「えっえっ!えっ!!!!!」
いつの間にか気を失っていたようだ。
「うるさいですよ?落としてしまいますから大人しくしておいてください」
「なによ、あんた達」
パステルカラーの街を飛び、益々意味がわからなくなった。
「契約も完了致しましたので、今日は取り敢えず、お家に帰りましょう」
「頭がふわふわするの…死に際みたい…」
「死ぬなよ!!俺はお前を紹介したい人がいる」
そう言われ家に着いた。
「目覚めましたら、また来るので…おやすみなさい」
奏斗は夢の中で遠ざかって行った。
「音色、少しあそこの家に行って水貰って来い!!」
「えーっしょうがないか…」
奏斗が苦しんでいるのはわかっていた。
助け方がわからないだけ。
巫女姿のまんまルートをくぐり魔界に連れて行かれ、一息つく間もなく吸血鬼に血を吸われよくわからない契約をされた。
何故奏斗を嫌うと消えてしまうかも、血を吸われないといけない理由もあやふやのままだ。
さっきもヘルメンに首筋を吸われたが、出会った頃に契約と言われたのが気になっていた。
きっとあの時に外れない鎖をつけられたのと同じ事だったんだろう。
「お前…名前は?」
「音色だけどさ…この体制なに!?!?」
「音色か、いいから寝てろ」
いつも同じソファーに押し倒され、身動きできなくなる。
この日契約されてからずっと。
「んっ…痛っい…」
「そのうち快楽になるさ。音色の病み付きになっ」
牙が刺さった首筋からは血が流れ出た。
痛さに音色は涙目になった。
快楽になんて…そんな筈ない。
最初は吸血鬼には見えなかったが、ただの血が好きで猫に見える吸血鬼だった。
「これで契約完了」
頭がふわふわする。
まるで空を飛んでいるようだ…。
「えっえっ!えっ!!!!!」
いつの間にか気を失っていたようだ。
「うるさいですよ?落としてしまいますから大人しくしておいてください」
「なによ、あんた達」
パステルカラーの街を飛び、益々意味がわからなくなった。
「契約も完了致しましたので、今日は取り敢えず、お家に帰りましょう」
「頭がふわふわするの…死に際みたい…」
「死ぬなよ!!俺はお前を紹介したい人がいる」
そう言われ家に着いた。
「目覚めましたら、また来るので…おやすみなさい」
奏斗は夢の中で遠ざかって行った。
「音色、少しあそこの家に行って水貰って来い!!」
「えーっしょうがないか…」
奏斗が苦しんでいるのはわかっていた。
助け方がわからないだけ。
