【続】恋愛のやり直し方

すると、それまで冷たい視線を向けていた彼女の視線に少し哀れむような色が見える。



「アナタ、直樹からなにも聞いてないのね？

それはごめんなさいね。驚いたでしょう？あの子も酷いわね

アナタに何も伝えずに別れようとしてたなんてね。ごめんなさい。叔母として甥の無礼を謝るわ。でもね、あの子を恨むようなことはしないでね」


「………」




先程とはうって変わって気持ち悪いほどの笑顔を私に向けてくる。



その豹変ぶりに戸惑う一方で、彼女の話が、全く理解できない。



「時間とらせたお詫びに、直樹が秘密にしてること教えてあげる。

でも、これを聞いても直樹を困らせるようなことはしないでね？あの子の優しさなんだから………ね？」



そうしてにっこり笑って、まるで愉快で楽しい話を子供に聞き語りするように話始めた。






美人はズルいと思う。
口からこんなに酷い言葉を吐いているのに、顔は息を飲むほど美しく見える



まるで、受けとる私が醜いから傷つくのだと思えてしまうほどに………