【続】恋愛のやり直し方

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震える手で書いた解読難解なメモに記された場所に、時間より早めに着くと、すでに私をこの場に呼び出した相手は、席に座っていた。



店員に案内され、彼女の目の前に立つと、こちらをチラリと一瞬見上げ、すぐに視線を前に戻す。


「遅くなりました」




「そうね。そう思ってるのならはやく座ってくださらない?私アナタみたいに暇じゃないの」




時間に遅れた訳じゃない。という言葉をグッと飲み込んだ。



今ここで彼女の機嫌を損ねるのは私にとって得にならない。




「すみません」小さな声で断って、彼女の前の席に座る。


そのタイミングを見計らって店員が寄ってくる。




「コーヒーを」



「かしこまりました」と去っていく店員をチラリと確認をして、彼女は口を開いた。




「アナタと無駄話をするお付き合いをしたいわけじゃないの。 アナタもそうでしょ?」