そんやり取りを2、3度繰り返していると、突然ハァーというため息が聞こえてき
それまで無言を決め込んでいた相手からの突然の反応に驚いたのと同時に、それがため息だったということが、私をさらに混乱させた。
名も、顔もわからない相手から突然ため息なんてされるいわれはない。
「あの、どちら様ですか?」
声に少しトゲがあったかもしれない。
だけど、相手だって十分失礼な態度。
それくらいは許されると思う。
すると、さっきよりもさらに大きいため息が吐かれたその後で、私のそれよりもさらに上をいくとげのある声がした。
「あなたこそ誰なの?」
背筋にゾわっと悪寒がするほど冷たい声に、腕に鳥肌が立つ
しかも、敵意がヒシヒシと伝わってくる
だけど、その声に思い当たる人物がいない。
受話器の向こう側は、あい変わらず無言。
どうやら私の答えがないと、先に進まないつもりらしい。
それまで無言を決め込んでいた相手からの突然の反応に驚いたのと同時に、それがため息だったということが、私をさらに混乱させた。
名も、顔もわからない相手から突然ため息なんてされるいわれはない。
「あの、どちら様ですか?」
声に少しトゲがあったかもしれない。
だけど、相手だって十分失礼な態度。
それくらいは許されると思う。
すると、さっきよりもさらに大きいため息が吐かれたその後で、私のそれよりもさらに上をいくとげのある声がした。
「あなたこそ誰なの?」
背筋にゾわっと悪寒がするほど冷たい声に、腕に鳥肌が立つ
しかも、敵意がヒシヒシと伝わってくる
だけど、その声に思い当たる人物がいない。
受話器の向こう側は、あい変わらず無言。
どうやら私の答えがないと、先に進まないつもりらしい。

