【続】恋愛のやり直し方

「で?綾はなんで俺にそんなこと聞くの?」



「え?あぁ……だって、最近ちょっと機嫌が悪いかなって感じたから」




もしかしたら私の思い過ごしかもしれないことだから、自信が持てなくて、小声になってしまった。


オドオドと友田の顔を覗き見ると、目を見開きハッとした表情を浮かべ、黙ったまま。



続く沈黙



その沈黙の時間だけ不安が募る

どうして『そんなことないよ。綾の考えすぎだよ』って言えないんだろう

言えないってことは、やっぱり何かに苛立ってたってこと。


しかも、私にすんなり言えない事なんて………





ぐるぐる回る後ろ向きな思考に押し潰されそうで、重苦しい雰囲気に耐えられなくて、先に口を開いたのは私だった





「ごめんなさい。私の思い違いかもしれないのに……忘れて?」


友田の雰囲気から何かある。とは思ったけれど、今はこれ以上待つことが出来なかった。

というよりは、逃げた。


いまここで私にとって良くない返事が返ってきたら、どうしていいのか分からなかったから