【続】恋愛のやり直し方

ドクンとこめかみが脈打つ。


「綾は？」と聞く友田の顔には、なんの感情も浮かんでいなくて、そこから彼の本心を探ることなんて私には無理だ。


「わ、私は………毎日楽しいよ。一緒にいれることが幸せだし」



「ホンとに？少しも不安はない？」



肩をガシッと掴みなおも聞いてくる友田。
私に何か言わせたいのだろうか？



「今のところ不安はないよ？だって、こうしていつも私のこと気にしてくれてるでしょ？だから平気」


彼の望む答えではないかもしれないけれど、これは私の本心。

だから、隠すことなく堂々と言える。


「良かった」


目尻を下げてホッとした顔をする友田。

なんだ、緊張してたから無表情だったんだ。
少し考えすぎた自分に呆れる。


友田や竜くんに似てきてしまったのかもしれない
いやいや、物事すぐに裏をかくとか……似たくない。


無意識にブンブンと頭を振っていたらしい私の動きを、頭を掴んで止める友田