【続】恋愛のやり直し方

口に入った瞬間から一気に甘さが広がる。



全身に染み渡っていくような心地よい甘さに、思わずうっとりとしてしまう。



まだ、なにも不安が解決したわけじゅやないのに、心は十分解されていた。






そこに、マグカップを二つ持った友田がやってきて、私の様子に再びクスリと笑った。





「その顔、かわいすぎ」そう言ってチュッと優しいキスを落とした。




チョコレートだけじゃない甘さに、心だけじゃなくて体も力が抜けていく



コツンと横に座った友田の肩に頭をのせると、そっと肩を抱き寄せてくれる。





こんなっ時間がいつまでも続いてくれればいいと、心底思う。



「綾、結婚はさ、誰かのためにするもんじゃないって思ってる。だから、綾が自分から結婚したくなるまで待つよ。

ホントはさ、今すぐにでも縛り付けたいってのはあるけどね。

だけど、俺は綾を縛り付けたくはないんだ。お互いを縛り付けてもなにも生まれない。

そのうち窮屈になって破綻する。だから、綾には自分の気持ちを一番に考えてほしい。それまで気長に待つよって伝えたかったんだ」