【続】恋愛のやり直し方

コツンと額を小突かれる。



だけど、それは友田の照れ隠しだと直ぐに分かった。




「顔、赤いよ」



そんな彼のかわいらしい一面を見ていたら、私も少しだけ意地悪をしてみたくなった。




だけど、やっぱり私より一枚も二枚も……いや、もう何十倍も上手な友田。



私の小さな意地悪を聞くと、さっきまでの照れはスーっと影を潜め、ニッと不適に笑う。




その顔に思わず見惚れてしまう。



これから来る仕返しも気にならないほど胸がキューとする。






「仕返しは覚悟してね。泣いても手加減しないよ」



項の後れ毛を指で弄びながらフッと耳に息を吹き掛ける友田。




言ってることは非道に聞こえるけど、友田の目を見れば不安なんて少しもない。



だって、私を見つめるその目は、いつも温かく優しい『日だまり』だから。



「……望むところです」



クスリと笑うと、そんな答えを予想してなかったのか、一瞬目を見開いた友田。