【続】恋愛のやり直し方

「きゃっ」





友田のイタズラな発言にいち早く反応したのは、少し先を行く係員のお姉さんだった。




反射的に声のするその方向へと顔を向けと、分かりやすく真っ赤になった顔の彼女が、更に分かりやすく手を口にあてて、パチパチと瞬きをしている。



ポーっと友田の顔を見つめる彼女の目。




そんな彼女の事をクスリと笑った友田。



そしてハッと我に返った彼女の顔は噴火した火山のように真っ赤。




「し、失礼しましたっ。ご、ごゆっくりして、ください」



体を真っ二つに折り曲げて頭を下げ、彼女は走り去って行った。





「……」






真っ赤になった彼女の顔が目に焼き付いてしまって、恥ずかしさが込み上げる。



彼女の去った廊下を呆然と見つめる私の顔も、きっと彼女に負けないくらい真っ赤なはずだ。





なのに、私の羞恥心の原因になっている友田は、私の腰に回した手を解放する様子はない