【続】恋愛のやり直し方

牧師の前で向き合い、結婚の宣誓をすると、はるか頭上で鐘が鳴り響いた。



誓いのキスは、みんなの前では照れるので、頬にしてもらった。




さっき父と歩いたバージンロードを、今度は友田と歩いて、教会をあとにした。




パタンと重厚なドアが背後で閉まると、係員のお姉さんがにっこり笑って「お疲れ様でした」と頭を下げる。




「お写真撮影は、すぐにお伺いしますので、控え室でお待ちください。新郎様もご一緒の部屋でよろしいですか?」



「はい」



「ではこちらへ」と先立って歩くお姉さんについて歩こうとした時、腕を引かれた




「綾、転んだら危ない。手貸して」




振り返ると、手を出して微笑む友田。

その手に、素直に自分の手をのせると、「ん」と満足そうに微笑む。




キラキラした笑顔にクラクラする。



よろける私の体を咄嗟に腰に腕を回して支えてくれる。





「大丈夫?疲れた?」




至近距離で私を覗き込むその顔に、一層ドキドキする。





「な、なんでも無いっ」




体制を立て直しながら少し距離を保つようにトンっと友田の胸を叩いてみる。



するとその手を掴まれ、友田の方へ引き寄せられた。



再びよろけて到着したのは、友田の胸のなか





「綾、そのドレスじゃ何もできないじゃん。早く脱がしたい」