【続】恋愛のやり直し方

それに、『結婚しよう』の言葉にドキドキしながら答えたのに、今となっては友田の予想の範疇だったということなんだろうか?





「なに拗ねてるのよ。綾ちゃんの事を喜ばせようって男の気持ち、純粋に喜んであげるのが、できた女のやることよ」


コツンと私の眉間に指を当てた斎藤さん。





「そうよ。子供みたいに拗ねてると愛想尽かされちゃうわよ」



それに賛同する母。



「いや。センセの事だから、それも可愛いとか言っちゃうんですよ」


「アハハ…それ、言えてる」



「確かに、拗ねてる綾ちゃんは、男心をくすぐるね」



「……」





それぞれが好きなことを言い合って、笑ってる。



またも置いてけぼりだ。




「さて、お遊びはこの位にしましょ。今に綾ちゃん悔しくて泣き出したら困るもの」



「それもそうだ」




「じゃあ、この辺で退散します。綾、後でね」




「綾さん楽しみにしてますよ?」