【続】恋愛のやり直し方

「……え?花嫁って?」




「するんでしょ?結婚式」



「……もしかして…私?」



「もう!他に誰がいるのよ。さ、時間がないわ無駄口おしまい」




ドレッサーの椅子に付き飛ばされるようにして座った私。




バンっと開いた色とりどりの斎藤さんのメイク道具。




チラリと壁を見ると、純白のドレスがかかっていた




「えーーーー」



廊下の先まで響くほどの大声を出した私は、もちろん、その後斎藤さんにこっぴどく叱られた。





.・゜*∴・゜・.*゜・∴



「はい。できました。綾ちゃん、私の最高傑作よ」



手際のよい斎藤さんは、あっという間に私をシンデレラに変身してくれた。




「キレイよ綾ちゃん。幸せにしてもらいなさい」




私の顔を見る事なくメイク道具をサッサと仕舞う斎藤さん。




「斎藤さん、ありがとう」



「ちょっと止めてよ。まだ式が始まってないんだから泣かせないでよ」