「……ありがとう」
振り返ってみれば、病室を出るときの私の態度は、あからさまにイライラを友田にぶつけていた。
だけど、そんな私に呆れたりせず、私の不安を先読みして、紺野さんにメモを渡していたなんて……
時間が戻せるなら戻して、自分の感情にのまれて、友田の事を考えなかったあの時の自分の頬をバシッと叩いてやりたい。
器の違いを実感し、いたたまれずうつ向く。
「……ごめん。私、自分の感情が先にたっちゃって、ナオの事考える余裕もなかった」
「謝ること無いよ。綾が怒ったり泣いたり、笑ったり……素直な感情を見せてくれる度に、俺の自信になるから」
フワッと微笑む顔が、眩しい。
キューっと胸が痛い。
まるで初恋をした少女のような反応に、呆れる。
「で、でも、仕事は?平気なの?」
友田にそんな、私の内側の反応を知られたくなくて、わざと話を逸らす。
振り返ってみれば、病室を出るときの私の態度は、あからさまにイライラを友田にぶつけていた。
だけど、そんな私に呆れたりせず、私の不安を先読みして、紺野さんにメモを渡していたなんて……
時間が戻せるなら戻して、自分の感情にのまれて、友田の事を考えなかったあの時の自分の頬をバシッと叩いてやりたい。
器の違いを実感し、いたたまれずうつ向く。
「……ごめん。私、自分の感情が先にたっちゃって、ナオの事考える余裕もなかった」
「謝ること無いよ。綾が怒ったり泣いたり、笑ったり……素直な感情を見せてくれる度に、俺の自信になるから」
フワッと微笑む顔が、眩しい。
キューっと胸が痛い。
まるで初恋をした少女のような反応に、呆れる。
「で、でも、仕事は?平気なの?」
友田にそんな、私の内側の反応を知られたくなくて、わざと話を逸らす。

